アイデアは日常の中に。
2025/05/16 by 新入社員 石井
こんにちは。新入社員の石井です。
現在、私は「今後テレビ局に提案できる新規企画を考える」という課題に取り組んでいます。
テーマはシンプルにして壮大。「どんな番組があったら自分は見たいか?」
自由に発想していいと言われても、いざ考え始めると想像以上に難しく、頭を抱える日々です。
自分なりに「こういう企画が面白いかも」と思っても、調べてみるとすでにどこかで番組として成立していたり、過去に一度試されていたり。「やっぱりもう出尽くしているのかも…」と感じてしまう瞬間もあります。
そんな中、最近のヒントになっているのが、いろいろな本やエッセイを読むこと。
今は、星野源さんの『いのちの車窓から』と宮本輝さんの『優駿』の2作を読んでいます。
たとえば、星野源さんの『いのちの車窓から』では、「ポップとは人気の有無ではなく、自分が心から好きだと思えるものだ」という視点にハッとさせられました。
当たり前に流れていく日常を、少し違った角度から見つめる感覚が、自分の発想にも影響を与えてくれています。
また、宮本輝さんの『優駿』では、登場人物の心情を自然の描写に重ねて表現する手法が印象的でした。
人の心を風景に託すような描き方に触れ、視点の豊かさと物語の広がりに学ぶことが多くあります。
今はまだ、何かが「企画」という形にまでまとまっているわけではありません。
でも、「アイデアは頭の中だけでひねり出すものではなく、日々の生活の中に潜んでいるのかもしれない」と思うようになってきました。
人の会話に耳を澄ませたり、街の張り紙に目を向けたり、身近なことの中から面白がれる目を育てていく。
そんな時間が、今はとても大切な準備期間だと感じています。
番組の種はきっとどこにでも転がっていて、あとはそれを見つける力と、形にする工夫。
焦らず丁寧に向き合いながら、自分なりの「見たい番組」を生み出していきたいです。
最後に、最近会社の近くの道端で見つけたお花を。
都会の真ん中に、こんな南国のような鮮やかな花が咲いているなんて、思わず足を止めて見入ってしまいました。
アイデアも、こういう風に足元にふと咲いているのかもしれませんね。
日常の中にある気づきを、これからも大切にしていきたいです。