カメラが回っていない時間に、番組はつくられていた!
2025/05/30 by 新入社員 石井
こんにちは、新入社員石井です。
研修期間も終わり、配属チーム担当のロケへ同行させていただく機会も増えました!
今回は、最近ロケに同行した現場での経験を通して感じた、番組制作における“気づき”について書きたいと思います。
現場に出るようになって改めて感じているのは、「カメラが回っていない時間のコミュニケーション」がいかに大切かということです。
先日のロケでは、演者の方がおすすめのアイテムを紹介するシーンがあり、その際ディレクターの先輩が「実際に使ってみてもいいですか?」と演者の方と一緒に商品を試していたのが印象的でした。
その姿から、ただ情報を撮影して編集するのではなく、演者の目線に立って伝えることの重要性を学びました。
発信する内容を自分自身で“体感”してこそ、多くの視聴者の心を動かす「魅せる作品」が生まれるのだと感じます。
また、テレビで何気なく耳にするナレーションの一文一文は、実はディレクターが自ら考えているもの。
限られた尺の中で、どれだけ的確に、そして自然に情報を届けるか。
その言葉選びには、伝えたいことへの深い理解と「自分の言葉として話せるかどうか」が問われると感じました。
だからこそ、演者との会話や「使ってみてもいいですか?」といった一見何気ないやりとりが、単なる準備ではなく、言葉づくりの土台になっているのだと思います。
編集でどう見せたいか、視聴者にどう伝えたいかを考え抜いた上で言葉に落とし込む。
だからこそ、映像とナレーションが自然に重なり、視聴者の心に届く番組になるのだと実感しました。
私自身もロケの移動中に演者の方とお話しする機会がありました。
その中で、その方が大切にしていることや、好きなことについて語ってくださり、そこからさらに深く話を引き出せたことは、自分にとって大きな学びでした。
“信頼関係”の積み重ねが映像ににじみ出てくる。そのことを、先輩方の姿から教わったように思います。
まだまだ現場では手探りの毎日ですが、小さな気づきや撮影中の会話の一つひとつを大切にしながら、今後も学びを重ねていきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
最後に、先日ロケに同行した際のスタジオの様子を少し。
シーンに合わせて、スタジオの備品のレイアウトを変えて画作りをしていました。
たかが背景、されど背景。
小さな観葉植物ひとつも、番組を構成する大切なピースなんだと実感しています。